滋賀県甲賀市水口町にある大池寺(だいちじ)。
大池寺は小堀遠州作の枯山水の庭園が有名です。
背景の紅葉と庭園が美しく、2019年11月22日のNHKおはよう関西でも紹介されました。
今回は、そんな大池寺の庭園と紅葉をご紹介します。
滋賀県甲賀市水口町にある大池寺

大池寺は滋賀県甲賀市水口(みなくち)町にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
開祖は行基で、今から約1250年前に建立したのだそうです。
大池寺は小堀遠州作の枯山水庭園が有名です。
大池寺の文化財のひとつに蓬莱庭園が入っています。

大池寺の蓬莱庭園

大池寺の庭園は「蓬莱(ほうらい)庭園」と呼びます。
「蓬莱」は中国で仙人が住むと言われる場所を言います。
仙人は不老不死の薬を持つことから、長寿やめでたいことを表すようです。
大池寺の蓬莱庭園は宝船を表しています。
手前に見える四角い刈込が7つの宝や七福神を表しています。
そして、手前のカーブした刈込と白い砂利で海の波を表現しているそうです。
七福神の後ろの大きな刈込は大波を表しています。
背景の紅葉を借景にした美しい光景が見られます。

庭園をつくった小堀遠州

小堀遠州は江戸時代初期の人で、滋賀県長浜市に住み浅井家の家臣であった父のもとに生まれます。
秀吉に仕えていた時期もありますが、後に徳川家康に仕え、関ケ原の戦いで戦功をあげたと言われています。
そのような武人であるだけでなく茶人であり、書家や建築家、作庭家としても活躍しています。
すごく多才な人だったのですね。
庭園の端にはサツキを刈り込んで亀を作っています。
大池寺の説明を映像で紹介

大池寺では寺内の案内を映像で紹介しています。
まず通された部屋で庭(蓬莱庭園とは別の庭)に面した広い部屋で映像を見て、大池寺に見どころを予習します。
そして、その後に蓬莱庭園や本堂を順に参拝します。
私が行った日はちょうどNHKの「おはよう関西」(関西方面で放映)で大池寺が紹介された日だったためか、参拝客が多くにぎやかでした。
大池寺への行き方

大池寺は滋賀県甲賀市水口町名坂にあります。
公式サイトでは近江鉄道城南駅から徒歩で20分と書いてありますが、歩いて行くにはちょっと距離があり大変です。
車で行くのがおすすめですが、電車で行かれる場合は駅からタクシーで行くという選択肢もあります。
駐車場は無料で、結構台数が止められます。
寺の近くにも何台か止められるので、近くまで車で行かれるといいです。
案内板が見えたら、道路をはさんで右側が駐車場です。

駐車場から少し歩いて行きます。この時期は紅葉がきれいでした。

途中で分かれ道がありますが、左側にすすみます。

こちらが寺の門です。

大池寺の概要
- 住所:滋賀県甲賀市水口町名坂1168
- 電話番号:0748-62-0396
- 拝観料:400円
- 御朱印:300円