3月3日はひなまつり(桃の節句・上巳)です。
滋賀県蒲生郡日野町では、毎年2月上旬から3月上旬にかけて「日野ひなまつり紀行」を開催しています。
日野ひなまつり紀行では、歴史あるひな人形を多数展示するほか、さまざまなイベントも実施されています。
今回はそんな日野ひなまつり紀行の内容や見どころをご紹介します。
日野ひなまつり紀行とは?
日野ひなまつり紀行は、日野町の民家にあるひな人形を家の縁側や窓際などに置いて、道行く人に見てもらうというものです。
日野ひなまつり紀行の会場はどこか1ヶ所で開催されているわけではなく、日野商人街道沿いに展開されています。
沿道を歩きながらあちこちのおひな様が見られるというイベントです。
日野ひなまつり紀行の場所
日野町の一般のお宅や商店、資料館など約150ヶ所でお雛様を飾り、通りから見えるようになっています。
会場は、日野まちかど感応館を中心に東会場と西会場に分かれています。
日野ひなまつり紀行の東会場

日野まちかど感応館から綿向神社のあたりまでが東会場です。
日野まちかど感応館の前の道路は「日野商人街道」と呼ばれています。
この街道沿いの民家や商店のあちこちでおひな様が見られます。
こちらのエリアには近江日野商人ふるさと館や骨とう品のかくふくさん、ソバ屋の守貞さんなどがあります。
日野ひなまつり紀行の西会場

西会場は日野まちかど感応館から西に大窪のあたりまでとなっています。
また、メイン通りの日野商人街道だけでなく、少し中に入った路地でもおひな様の展示を行っているので、ゆっくり散策してみてください。
こちらのエリアでは、近江日野商人館や元禄雛、享保雛の展示、徳川吉宗から拝領のひな人形などの展示が見られます。
日野ひなまつり紀行の見どころ①桟敷(さじき)窓から見るひな人形

日野ひなまつり紀行の最大の見どころは「桟敷(さじき)窓から見るひな人形」でしょう。
「桟敷(さじき)窓」は日野町独特のもので、日野祭を見るために設けられたものです。
この窓を道路側からのぞいて家の中にあるおひな様を見ることができます。
さじき窓がないお宅でも縁側やガラス戸越しに見られるようにしています。
どこかの施設だけで開催するのではなく、街全体がひなまつりを盛り上げているのが特徴です。
沿道のすべてのお宅にひな人形があるわけではありませんが、そういった場合でもこけしやキャラクターの人形、フィギュアなどが飾っておられました。

日野ひなまつり紀行の見どころ②江戸時代のひな人形

日野ひなまつり紀行には、江戸時代の元禄雛や享保雛などが展示されています。
今から300年前のひな人形ですが、きれいに保存された貴重なものです。
また、徳川吉宗から拝領したという貴重なひな人形の展示もあります。
日野ひなまつり紀行の見どころ③近江日野商人館
その昔、日野商人は全国をまわって商いをしていました。
その商人の貴重な品々や資料を展示しているのが「近江日野商人館」です。
ひなまつり紀行の期間中はひな人形37セット(人形は242体)など1815点ものひな人形や和紙人形などが展示されています。
江戸時代から現代までさまざまな表情のおひな様が見られますよ。
日野ひなまつり紀行の見どころ④沿道を飾るほい飾りと竹筒飾り

ひなまつり紀行では、沿道の「ほい飾り」や「竹筒飾り」を見るのも楽しみのひとつです。
日野町に伝わる「ほいのぼり」が小型化して各家庭に飾ってあります。
まるで花が咲いたようにきれいでひなまつりらしさを盛り上げてくれています。
また、家々の前には竹の筒にかわいいおひな様が飾られているので、ぜひ見ながら歩いてみてください。
日野ひなまつり紀行の見どころ⑤ひなみくじ

日野ひなまつり紀行では、おひな様からのメッセージが見られる「ひなみくじ」があります。
おみくじのメッセージはなかなかおもしろく、その時の気分にグサッと刺さるものや心に響くものがあります。
価格は、1回10円というお手頃価格です。
ひなみくじやり方

実際にひなみくじをやってみました。
ひなみくじは日野まちかど感応館から少し東の方に歩いたところでやっています。
やり方は、以下の手順です。
- 竹を割って作ったおみくじの棒を引きます。
- そこには「い・ろ・は・に・・・」という文字が1文字書いてあります。
- その文字のある場所からおみくじの紙を1枚もらってメッセージを読むというものです。
ちなみに私は「と」を引きました。

料金の10円(以上)はすぐそばにある容器に入れればOKです。
ひなみくじは持ち帰る
こちらの説明書きには「おみくじはお持ち帰りください。言いつけをよくお守りいただきますと必ず幸せになります」と書いてあります。

私もいただいたおみくじは持ち帰って手帳にはさんでいます。

自分にピッタリなメッセージだと思います。
ひなまつり紀行に行かれたら、ぜひやってみてくださいね。
日野ひなまつり紀行の見どころ⑥人力車

日野ひなまつり紀行の期間中は土日限定ですが、日野まちかど感応館の前から「人力車」が出ます。
料金は片道で大人500円、子ども(小学生以下)200円、着物を着ている方は無料です!
他の観光地ではもっと高いと思いますが、こちらはとてもリーズナブルですね。
日野ひなまつり紀行のまとめ
日野ひなまつり紀行には、今回紹介したさまざまな見どころがいっぱいあります。
ぜひ興味を持った方は、行ってみてくださいね。
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