近江八景のひとつ「比良の暮雪」は比良山系に降る雪の景色のことで、「暮雪」は夕暮れ時に降る雪を指します。
なぎさ公園は、比良山系の雪と菜の花の黄色のコントラストがとても美しい場所になっています。
今回はそんななぎさ公園をご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
比良山系とは
比良山系は滋賀県大津市の湖西地域に連なる山々で、比良岳、武奈ヶ岳、蓬莱山など1000m前後の山があります。
比良山のふもとの湖西側(近江舞子駅や比良駅、蓬莱駅のあたり)でも見ることができますが、琵琶湖の対岸からもその雄姿を見ることができます。
比良山系は万葉集にも登場するほどで、古くから湖国の人の心をとらえていたことがわかります。
比良の暮雪(ぼせつ)

暮雪(ぼせつ)は夕暮れ時に降る雪のことを指します。
「暮雪」は春先まで山に雪が残る「残雪」のことではありません。
明るい昼間ではなく、暮れかかった夕方に降る雪が風情を感じさせるのかも知れませんね。
この「比良の暮雪」は近江八景のひとつに入っています。
比良山系をバックに映える菜の花

比良山系の積雪は琵琶湖岸の守山や草津方面からも見ることができます。
特に1月から2月にかけてなぎさ公園(滋賀県守山市)で見られる菜の花の黄色と琵琶湖越しに見える比良山の雪の白さとのコントラストはとても美しいのでおすすめです。
寒咲花菜
通常、菜の花は3月~4月上旬に咲きますが、なぎさ公園の菜の花は「寒咲花菜(カンザキハナナ)」と呼ばれるもので、早咲きの品種です。
この寒咲花菜が守山市の第一なぎさ公園(約4000平方メートル)に12,000本も植えられています。
一面の菜の花と目の前の比良山の雪がとてもきれいです。
第一なぎさ公園
滋賀県には大津市にも「なぎさ公園」がありますが、こちらは「大津湖岸なぎさ公園」と言います。
一方、菜の花が美しいのは「第一なぎさ公園」で、守山市今浜町にあります。
「野洲川河口湖岸緑地」とも呼ばれています。
なぎさ公園の菜の花の見ごろ
なぎさ公園の菜の花の見ごろは1月下旬から2月上旬です。

ちょうど比良の積雪と同じ時期に見ごろを迎えるので、ぜひこの時期に行ってみてください。
暖冬で比良山に雪がないことも!
近年は暖冬で比良山になかなか雪が積もらないことがあります。
降ってもすぐに溶けてしまうこともあります。
暖かいのはありがたいですが、美しい積雪の景色が見られないのはちょっと残念ですね。
なぎさ公園の情報
なぎさ公園の情報です
- 住所:滋賀県守山市今浜町
- 料金:無料
- 駐車場:普通自動車 35台分(無料)
- 問い合わせ先:守山市観光物産協会(電話077-582-1266)
なお、菜の花の開花期間中のみ仮設トイレが設置されます。
また、ペットと一緒に入ることは禁止されています。ご注意ください。

マナーを守って楽しみましょう
菜の花はきれいに並んで植えられています。
いい場所で写真を撮ろうと花と花の間に入り込もうとする人がいるようですが、花が傷むのでご遠慮くださいとのことです。
マナーを守って楽しみたいですね。

なぎさ公園は駐車場が少ない
なぎさ公園には駐車場が35台分しかありません。
通常の季節ならそれでも十分なのですが、菜の花の時期だけはかなり混雑します。
その場合は周辺の「みさき自然公園」の駐車場などを利用してください。
また、なぎさ公園の駐車場には係員がいますので(菜の花の時期だけ)、係員の指示に従って事故のないように気をつけてくださいね。