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「近江上布伝統産業会館」で地機(じばた)の機織り(はたおり)体験をしてきた!

近江上布伝統産業会館

滋賀県愛知郡愛荘町のゆめまちテラスえちの中にある「近江上布伝統産業会館」。 

この施設では、国の伝統的工芸品である「近江上布」の魅力を体感することができます。

また地機(じばた)という手織機を使用した機織り(はたおり)体験ができる国内唯一の施設というのも特徴です。

今回は実際に地機(じばた)の機織り(はたおり)体験をしてきたので、その時の様子をお伝えします。

またあわせて施設の様子や施設の方に聞いたお話もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

「近江上布伝統産業会館」の地機(じばた)の写真
地機(じばた)

「地機(じばた)の機織り(はたおり)体験」と聞いてピンとこない方は、下記の動画を見てから記事を読んでみてください。

下記動画の2分56秒あたりからの映像が、地機(じばた)の機織り(はたおり)の様子です。

(動画は近江上布伝統産業会館の公式YouTubeからの引用です。)

目次

近江上布伝統産業会館とは

ゆめまちテラスえち外観
ゆめまちテラスえち外観

近江上布伝統産業会館は、今から100年前の1922年(大正11年)に建てられた「ゆめまちテラスえち(旧愛知郡役所)」の中にあります。

室町時代から600年続く近江の麻織物の伝統や技術を継承するために、機織り(はたおり)の体験や見学を行うことができます。

また施設には産地ショップが併設されており、麻製品の販売が行われています。

近江上布伝統産業会館の「飛び出し坊や」
飛び出し坊や

施設では、近江上布を身に着けた「飛び出し坊や」がお出迎えしてくれています。

近江上布とは

近江上布伝統産業会館の入り口の様子
近江上布伝統産業会館の入り口の様子

近江上布は滋賀県湖東地方で作られる麻織物のことで、国の伝統的工芸品に指定されています。

現在の織物は機械染め機械織りが主流ですが、近江上布はほぼ手作業で生産されています。

近江上布伝統産業会館の体験プログラム

近江上布伝統産業会館では、下記の体験プログラムを行うことができます。

  • 地機(じばた)の機織り(はたおり)体験
  • 手績み(てうみ)体験
  • 苧挽き(おひき)体験

それぞれの体験の内容は以下の通りです。

地機(じばた)の機織り(はたおり)体験・・・近江上布・生平(きびら)を織る体験

手績み(てうみ)体験・・・手で麻の糸を作る体験

苧挽き(おひき)体験・・・苧麻(ちょま)と呼ばれる麻から手作業で繊維を取り出す体験(6月~9月の期間のみ)

それぞれの体験の中でも複数のメニューがございますので、体験の価格は公式HPの体験案内でご確認ください。

ちなみに、3日間で近江上布・生平(きびら)の全作業工程を体験できる短期研修の参加者の約70%は、県外からの参加者みたいです。

地機(じばた)の機織り(はたおり)体験レポート

今回は地機(じばた)の機織り(はたおり)体験を行いましたので、その時の様子をお伝えします。

体験は施設の二階で行いました。

体験では、大麻(おおあさ)の手績み(てうみ)糸を使ってしおりを織りました。

近江上布伝統産業会館の地機(じばた)の機織り(はたおり)体験
地機(じばた)の機織り(はたおり)体験ができるコーナー

施設の方が言うには、今回体験した地機(じばた)の機織り(はたおり)は600年前の技術とほとんど同じだそうです。

地機(じばた)は腰で経糸(たていと)を引っ張り糸の張力を調整するため、まずは地機(じばた)についているベルトを腰に巻きつけます。

近江上布伝統産業会館で地機(じばた)の機織り(はたおり)体験

画像では分かりにくいのですが、経糸(たていと)は地面から垂直に見て、上の層と下の層があります。

その上の層と下の層間に緯糸(よこいと)を左右から交互に糸を通していくことで、織られていきます。

作業は普段行わないような動きをするため、とても難しかったです。

緯糸(よこいと)が途中で切れたり、絡まったりすることもありましたが、施設の方に何度も助けていただきなんとかしおりを作り切ることができました。

完成したしおりはこちらです。

地機(じばた)の機織り(はたおり)体験で作ったしおり
完成したしおり

なんとも不格好なしおりになってしまいましたが、普段経験できないことを体験させていただきとても満足です。

近江上布伝統産業会館の産地ショップの様子

「近江上布伝統産業会館」産地ショップの様子
産地ショップの様子

ここからは、近江上布伝統産業会館の産地ショップの様子をご紹介します。

産地ショップでは、数多くの麻製品が販売されています。

近江上布伝統産業会館オリジナルブランド「Omi-Jofu」の商品も並んでいます。

「近江上布伝統産業会館」産地ショップの様子
手ぬぐいやハンカチ

下記のお写真の右側に写っている生地は、すべて麻の生地です。

「近江上布伝統産業会館」産地ショップの様子
産地ショップの様子

たくさんの種類の麻の生地が並んでいました。

「近江上布伝統産業会館」麻の生地
麻の生地

産地ショップの一部の商品はオンラインショップでも販売されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。

近江上布伝統産業会館の概要

近江上布伝統産業会館の概要

最後に施設の情報をご紹介します。

施設名近江上布伝統産業会館
SNSInstagramfacebookTwitter
住所〒529-1331
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川32-2 ゆめまちテラスえち
オンラインストアOmi-Jofuオンラインストア
駐車場あり
営業時間【ショップ】10:00~17:00
【織物工房】10:00~16:30
定休日月曜日(不定休あり、公式HPで開館スケジュールをご確認ください)
支払い方法現金、各種カード、Pay Pay、メルペイ、d払い、楽天Pay、au Pay、LINE Pay、Alipay、ゆうちょPayなど

近江上布伝統産業会館は国内で唯一、地機(じばた)の機織り(はたおり)体験ができる貴重な施設です。

国の伝統的工芸品である「近江上布」の魅力を堪能することができる施設ですので、興味を持った方はぜひ行ってみてください。

近江上布伝統産業会館の概要
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