2019年9月30日からNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」が始まります。滋賀県甲賀市の焼き物の里・信楽(しがらき)を舞台にした物語ですが、「スカーレット」とは、焼き物にまつわる色を表す言葉だそうです。
スカーレットはどんな色なのか調べてみました。
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スカーレットとは緋色(ひいろ)のこと
スカーレットは色の名前のひとつで、「緋色(ひいろ)」とも呼ばれます。
スカーレット(緋色)は赤い色
赤にもいろいろな種類があります。
いわゆるREDではなく、日本語では「緋色(ひいろ)」と表現されますが、朱色に近いイメージです。くすんだ赤とか茜(あかね)色と表現されることもあります。
この信楽焼のパンフレットの色が緋色に近いです。
信楽焼の焼き上がりの色
信楽焼の作品にはさまざまな色合いがあり、中には釉薬(ゆうやく)を塗って色を出す方法もありますが、緋色に焼き上がるのは釉薬を使わずに焼いたものです。
いくつかの作品をご紹介します。
これも緋色(スカーレット)です。
あまり赤が強くないですが、お店の人にうかがうとこれもスカーレット(緋色)だそうです。
こちらもスカーレットです。
こちらもスカーレットですが、それぞれに色合いが異なりますね。
色は薄いですが、これもスカーレットです。陶芸教室の手洗いに使われていました。なかなかおしゃれな感じです。↓
このように「スカーレット」という色でも、焼き上がりの色合いは違いがあります。
信楽焼の色の違い
こちらはある信楽焼のギャラリーの写真です。(写真は許可を得て撮影しています。)
色は薄い感じがしますが、スカーレットと書かれています。
こちらが説明文です。
この説明にあるオフホワイトはこちら↓
モスグリーンはこちら↓
釉薬(ゆうやく)を使ってグリーンの色を出しています。
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焼き物がスカーレット(緋色)になるわけ
最近の信楽焼では釉薬(ゆうやく)といううわ薬を塗って色をつけていますが、もともとの信楽焼は釉薬を使わずに、燃料に木材を使って専用の窯(かま)で数日間かけてじっくりと焼き上げていました。これを「焼成(しょうせい)」と言います。
信楽焼の土に含まれる鉄分が焼成するときに酸化し、赤褐色に変わります。
土の鉄分が多いほど焼き上がりは黒くなりますが、信楽の土は程良く鉄分を含むために、このような緋色になります。
その色が火のように見えることから「火色」「緋色」と呼ばれるようになりました。
同じ信楽の土を使っても、焼き上がりの色が異なりますが、これは焼き方や焼き加減などによるもので、それが信楽焼のおもしろさでもあります。
窯の火の色
これは登り窯のパンフレットですが、このように大きな窯で焼きます。
この火の色を「火色(ひいろ)」といい「緋色」に通じることから緋色のことを「火色」と書くこともあります。
焼き上がりによってさまざまな色合いを見せる信楽焼は、信楽の多くの陶器店で販売されているので、現物を見て違いを実感してみてくださいね。
信楽には多くの陶器店があり、スカーレット色のマグカップや湯飲みなどは1000円以下でもたくさん売っています。
NHKのドラマ「スカーレット」では主人公の女性が情熱的なことからも、タイトルを「スカーレット」と命名されたと聞きました。
モデルは以前、映画にもなった「火火(ひび)」のモデルである信楽の陶芸家・神山清子さんと言われていますが、ストーリーはオリジナルだそうですよ。
どんな物語になるのか楽しみですね。
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